コロナ禍を経てで急速な成長を見せる訪日インバウンド市場。
2024年10月16日に観光庁が公開したデータによると、同年7月-9月に訪日インバウンド客が国内で消費した額は1兆9,317億円と、2023年同期間の水準の1.4倍となりました。
国内で観光業に携わる事業者様向けに、最新の訪日外国人の消費動向を図解で説明します。
前年比の訪日者数は132%。消費総額は140%を記録!
2024年7月-9月の訪日者数と消費総額を前年同時期のものと比較すると、訪日者数は32%増に対し、消費総額は40%増。前年と比較して1人あたりの消費単価が向上していることが分かります。
消費額の内訳:全項目で大きく伸長
インバウンド観光客の消費額について、項目別に見ていきましょう。
インバウンド観光客が一番お金を使っているのがホテルや旅館などの宿泊費。その後買い物代、飲食費、国内交通費、娯楽サービス費と続きます。
娯楽費などのサービス費を除くすべての項目で前年比30%以上の増加を記録しており、特に買い物代は1.5倍以上になっています。
国別のインバウンド消費額と消費単価
国別の消費総額:トップ3は訪日者数の多い中国・台湾・韓国
次は、どの国(地域)からの観光客がどれぐらいの金額を使っているのかを見ていきます。
消費総額が一番大きいのは中国、次いで台湾・韓国となっています。
この3カ国に香港を加えた東アジアが全体の訪日者数の約7割を占めていることからこのような結果になっています。
また、欧米豪や東南アジアもほとんどの国で消費総額を伸ばしています。
消費単価が高いのは圧倒的に欧米豪
次に、「消費総額」ではなく「消費単価」で見てみましょう。
「消費単価」はその国の訪日者が1回の訪日で使う金額の平均。
イタリアを筆頭に、欧州勢がトップ5の内4つを占める結果となりました。
欧米豪からの訪日客は他のエリアからの訪日客よりも日本での滞在日数が長い傾向にあり、それが消費単価の高さにつながっています。
一時期円高に振れるも、日本観光はまだまだ割安?
2024年の6月に1ドル160円まで進んだ円高。9月に140円と戻りましたが、日本観光はまだ割安と言えそうです。
四半期の消費総額は2024年の4-6月が歴史上一番高く、今回の7-9月はそれを下回る結果となりました。
どうしても為替相場に左右されてしまう消費額。コンテンツの企画や運用、プロモーションをブラッシュアップし、ドル円相場に強く影響されない地域や事業を造り上げたいものです。
いずれにしても、今後のインバウンド市場を見ていく上で消費総額は訪日客数よりも重要な指標といっても過言ではありません。
国内の観光事業者として、こういった動向とニーズを見極めてインバウンド集客を行っていくことが求められます。
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コロナ禍が明け、訪日インバウンド市場が急速に回復しています。2023年度の訪日客数はコロナ前の2019年とほぼ同等となり、消費額は過去最高を記録。政府も2030年までに訪日者6,000万人・観光消費額15兆円という目標を掲げ、インバウンド観[…]
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