JNTO(日本政府観光局)が2024年8月21に発表した情報によると、2024年7月に日本を訪れた外国人観光客は推計で313万人。
2ヶ月連続で単月の訪日者数が過去最高を記録するなど、インバウンド市場は確実に成長しています。
年間では過去最速で2000万人を突破。2024年の年間訪日者数は過去最高、3,500万人を超える見込みです。
この記事では自治体や事業者の皆さまがインバウンド事業の造成やプロモーションに使えるよう、国・地域別に訪日者の動向を図解を用いてお伝えします。
2024年7月の国・地域別インバウンド客数
コロナ後としては初めて、中国が1番多くの訪日者数を記録しました。それでもまだ中国の訪日者数はコロナ前の75%程度。今後ますます回復するに従って全体の数も増えることが予想されます。
東アジアの概況(2024年7月)
今年に入って好調な韓国。2019年比で6月は15%増でしたが、7月は35%増と大きく数字を伸ばしました。
訪日者数1位に返り咲いた中国は、まだ2019年比では74%です。
消費単価の高い台湾、香港では2019年比単月で20%を超える成長を見せました。引き続きターゲットとするには有望な市場です。
東南アジアの概況(2024年7月)
東南アジアは2019年との比較で国によって差がはっきりと分かれています。
好調なのはシンガポール、フィリピン、ベトナム。7月はインドネシアも2019年を大きく上回りました。
2019年を下回っているのはタイ、マレーシア。中国が渡航ビザを緩和したことによりタイやマレーシアから中国に旅行に行く人が増えており、その反動で訪日客が減少したと考えられます。
北アメリカ・豪州の概況(2024年7月)
コロナ明けの2023年から大きな成長を見せている北米・豪州からの訪日市場。7月も継続して大きな伸びを見せています。
特にアメリカの伸びは引き続き凄まじい勢いです。米国に集中的にプロモーションをかけていく自治体や事業者も益々増えていきそうです。
欧州の概況(2024年7月)
2023年は戻りが鈍かったヨーロッパからの訪日市場ですが、2024年に入って完全回復、さらなる成長を見せています。
フランス五輪の影響で訪日者数が減ることが予想されましたがその影響も限定的で、コロナ前と比べて多くの観光客が日本を訪問しています。
月別の推移を2019年と比較
最後に、2024年の訪日者数の月ごとの推移を2019年と比較してみましょう。
年間では過去最速で2000万人を突破。このペースで行けば、2019年を大きく上回る3500万人に達しそうです。
月別の訪日者数と合わせて消費単価や都道府県別の宿泊者数も見ると、地域や事業にとってよりよいターゲット設定ができます。
別の記事で解説していますので、是非ご覧ください。
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