2024年11月20日、JNTO(日本政府観光局)は2024年10月の訪日外国人観光客数を発表しました。
10月に日本を訪れた海外からの観光客は推計で331万人。昨年同月の1.32倍の水準で、2024年の年間累計訪日者数は早くも3,000万人を突破しました。
この記事では自治体や事業者の皆さまがインバウンド事業の造成やプロモーションに使えるよう、国・地域別に訪日者の動向を図解を用いてお伝えします。
2024年10月の国・地域別インバウンド客数
10月は国別では韓国からの訪日者数が一番多く、その後に中国、台湾と続きます。
東アジアの概況(2024年10月)
まずは全体の訪日者数のうち約7割を占める東アジアの動向を見ていきましょう。
韓国は2019年の3.7倍もの観光客が日本を訪れていますが、これは2019年のこの時期に政情悪化により日本への訪問が急激に落ち込んだ反動といえます。
中国はこのところコロナ前の8割の水準で推移しています。
台湾と香港は2024年の年初からコロナ前の1.1倍以上の水準を継続的にキープしています。
東南アジアの概況(2024年10月)
全体の訪日者のうち約10%を占める東南アジアからの旅行者。タイを除いたすべての国がコロナ前の水準を上回っています。
特にこの数ヶ月、シンガポールは大幅増の傾向が続いています。10月はインドもコロナ前1.5倍の水準まで伸ばしました。
タイは景気がやや悪化していることに加え、中国がそれぞれの国からの渡航ビザを緩和し中国人気が高まっていることが背景として挙げられます。
北アメリカ・豪州の概況(2024年10月)
年初来、安定的に大きく成長している北米・豪州からの訪日市場。10月も継続して大きな伸びを見せています。
特にアメリカからの観光客は継続してコロナ前の1.5倍程度の水準が続いています。米国に集中的にプロモーションをかけていく自治体や事業者も益々増えていきそうです。
欧州の概況(2024年10月)
こちらも年初来全体的に訪日者数が大きく増加している市場。
イギリスがコロナ前よりも減少していますが、これは2019年にラグビーW杯が日本で開催されたため当時の観光客数が異常値だったと捉えるほうがよいでしょう。
10月は特にドイツ、イタリア、スペインが大きく伸びています。
月別の推移を2019年と比較
最後に、2024年の訪日者数の月ごとの推移を2019年と比較してみましょう。
10月時点で年間累計訪日者が3,000万人を突破しました。このまま行けば、年間で3,500万人を超えるのはほぼ確実。
オーバーツーリズムの問題も顕在化していますが、うまく地方の魅力も伝えて日本全体として分散化を図っていきたいところです。
月別の訪日者数と合わせて消費単価や都道府県別の宿泊者数も見ると、地域や事業にとってよりよいターゲット設定ができます。
別の記事で解説していますので、是非ご覧ください。
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