今後日本の成長産業として注目される訪日インバウンド市場。
インバウンド集客に力を入れようとしている自治体や団体・事業者も益々増えています。
集客のためにまず必要なことは「相手を知ること」。
この記事では、人口に比して訪日者数の多い「香港」について基本的な情報から訪日集客のために知っておくべきことまで図を交えてわかりやすく解説します。
香港の基本情報と訪日データ
香港の人口は740万人。1人あたりGDPは48,600ドルと、特に生産性が高い地域として知られています。
人気の海外旅行先としては中国を除くと日本が1位。740万人の人口に対して2023年は211万人の方が日本を訪れているので、その割合の高さは注目すべきポイントです。
香港からの訪日インバウンド客の推移
香港からのインバウンド客は他の国と同様この10年で急速に伸び、2019年には229万人に達しました。
その後2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に減りましたが、2023年は2019年の92%まで訪日者数が回復。2024年は前年比10-20%増で推移しており、今後も順調に伸びていくことが予想されます。
香港訪日インバウンド客の消費単価
香港は台湾や韓国に比べて消費単価が高いことに特徴があります。
特に飲食費は欧米などを含めた他国平均よりも金額を使う傾向にあり、香港人にとっての日本の食へのこだわりが伺えます。
香港からの訪日潜在市場は700万人
2024年1月に日本政府観光局(JNTO)が発表した独自試算によると、香港からの訪日客の潜在市場は600万人。
訪日4回以上のリピーターが極めて多いのがこの市場の特徴で、こうしたリピーターにいかに日本の様々な地域を訪れてもらえるか、がポイントになりそうです。
香港人の特徴と訪日集客のために知っておくべきこと
ここからは、香港人観光客の集客をするために事業者や自治体の皆さまが知っておくべきことを解説します。
香港人は旅行情報サイトをよく利用する
香港人が海外旅行をするときに参考にするオンライン媒体の1位はYouTube。
facebookやinstagramも使いますが、他の市場と比べて旅行情報サイト(Go!Japan, U
magazine, Like Japan, Gotrip)をよく利用する特徴があります。
特にGo!JapanとLike Japanは訪日に特化した情報サイトで、香港人を集客したいときにはこうしたメディアへの露出が戦略の一つとして考えられます。
香港からの訪日旅行で出る不満
日本政府観光局は「訪日観光データガイドブック」の中で香港からの訪日旅行で出る不満点をまとめています。
香港人は地域として中国人とは一緒にしてもらいたくないという意識を持った方が多く、中国人とは異なる対応が必要です。
使われる言葉や字体も中国とは異なることに留意しましょう。
香港からの訪日集客のために知っておくべき10のコト
最後に、香港からの訪日客を集客するために知っておくべき事柄を簡潔10個にまとめました。
以上、香港からのインバウンド観光客を集客するための情報を解説しました。
インバウンド誘客の方法、海外プロモーションの仕方については以下の記事をご覧ください。
コロナ禍が明け、訪日インバウンド市場が急速に回復しています。2023年度の訪日客数はコロナ前の2019年とほぼ同等となり、消費額は過去最高を記録。政府も2030年までに訪日者6,000万人・観光消費額15兆円という目標を掲げ、インバウンド観[…]
また、インバウンド対策に使える補助金も紹介しているので、是非参考にしてみてください。
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