JNTO(日本政府観光局)が2024年6月に発表した情報によると、2024年5月に日本を訪れた外国人観光客は推計で304万人。
4月から3ヶ月連続で単月300万人を突破。このペースで行けば年間訪日者数は3,500万人を超える見込みです。
この記事では自治体や事業者の皆さまがインバウンド事業の造成やプロモーションに使えるよう、国・地域別に訪日者の動向を図解を用いてお伝えします。
2024年5月の国・地域別インバウンド客数
国・地域別ではこれまでの動向と同じように韓国からの訪日客が最も多く、73.8万人を記録。次いで中国が54.5万人、台湾が46.6万人、米国が24.7万人と続きます。
東アジアの概況(2024年5月)
今年に入って好調な韓国は引き続き2019年の2割増のペースで着実に訪日者数を増やしています。
さらに、コロナ禍を経て渡航制限がかかっていた中国もコロナ前の70%を超える戻りを見せてきました。
消費単価の高い台湾、香港も2019年の10%前後の伸びを記録しており、引き続き注力ターゲットとして狙う自治体・事業者も多いでしょう。
東南アジアの概況(2024年5月)
なんとシンガポールが2019年比で67%もの伸びを見せています。
また、母数は少ないながら人口の多いインドで50%近い伸び、経済成長著しいインドネシアで40%近い伸びは大きな好材料と言えます。
タイやマレーシアがコロナ前よりもまだ少ない水準なのは気になりますが、距離も近くこれから発展していく東南アジア・南アジアは引き続き有望な市場です。
北アメリカ・豪州の概況(2024年5月)
コロナ明けの2023年から大きな成長を見せている北米・豪州からの訪日市場。2024年5月も継続して大きな伸びを見せています。
特に、母数が多く消費単価も高い米国の成長が著しく、米国に集中的にプロモーションをかけていく自治体や事業者も増えていきそうです。
また、オーストラリアはスキーシーズンが終わってからも堅調な成長を見せていることがポイントです。
欧州の概況(2024年5月)
2023年は戻りが鈍かったヨーロッパからの訪日市場ですが、2024年に入って完全回復、さらなる成長を見せています。
最近、特に体験型コンテンツ事業者様からも欧州市場をターゲットにしたいというご相談をいただきます。日本の伝統文化や自然景観の鑑賞に特に感度が高い市場で、ターゲットとして取り組んでいく理由は無数にあります。
月別の推移を2019年と比較
最後に、2024年の訪日者数の月ごとの推移を2019年と比較してみましょう。
過去最高、3,000万人以上の訪日者数を記録した2019年を大きく上回るペースで推移しています。
月別の訪日者数と合わせて消費単価や都道府県別の宿泊者数も見ると、地域や事業にとってよりよいターゲット設定ができます。
別の記事で解説していますので、是非ご覧ください。
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