JNTO(日本政府観光局)が2024年7月に発表した情報によると、2024年6月に日本を訪れた外国人観光客は推計で313万人。
4月から4ヶ月連続で単月300万人を突破。単月としては2019年6月を上回り過去最高を記録しています。
2024年1月から6月までの半年で1777万人の訪日者数を記録しており、このまま行けば2024年の年間訪日者数は3,500万人を超える見込みです。
この記事では自治体や事業者の皆さまがインバウンド事業の造成やプロモーションに使えるよう、国・地域別に訪日者の動向を図解を用いてお伝えします。
2024年6月の国・地域別インバウンド客数
国・地域別ではこれまでの動向と同様に韓国・中国・台湾の順。特筆すべきは米国で、急激に数を伸ばしており単月30万人に迫る勢いです。
東アジアの概況(2024年6月)
今年に入って好調な韓国は引き続き2019年の15%増のペースで着実に訪日者数を増やしています。
中国は2019年比75%と、月を追うごとにコロナ禍前の水準に近づいて来ています。
消費単価の高い台湾、香港では2019年比単月で20%を超える成長を見せました。引き続きターゲットとするには有望な市場です。
東南アジアの概況(2024年6月)
東南アジアは2019年との比較で国によって差がはっきりと分かれています。
好調なのはシンガポール、フィリピ、ベトナム。2019年を下回っているのはタイ、マレーシア、インドネシア。
この数ヶ月同じ傾向が続いており、タイ、マレーシア、インドネシアをターゲットしている自治体や事業者は戦略の見直しを検討してもよいかもしれません。
なお、インドは母数が少ないながら継続的に大きな伸びを見せており、中長期的に有望市場としてチェックしておく必要がありそうです。
北アメリカ・豪州の概況(2024年6月)
コロナ明けの2023年から大きな成長を見せている北米・豪州からの訪日市場。6月も継続して大きな伸びを見せています。
特にアメリカの伸びは凄まじく、単月で過去最高を記録。実数としても30万人に近づく勢いです。米国に集中的にプロモーションをかけていく自治体や事業者も益々増えていきそうです。
欧州の概況(2024年6月)
2023年は戻りが鈍かったヨーロッパからの訪日市場ですが、2024年に入って完全回復、さらなる成長を見せています。
最近、特に体験型コンテンツ事業者様からも欧州市場をターゲットにしたいというご相談をいただきます。日本の伝統文化や自然景観の鑑賞に特に感度が高い市場で、ターゲットとして取り組んでいく理由は無数にあります。
月別の推移を2019年と比較
最後に、2024年の訪日者数の月ごとの推移を2019年と比較してみましょう。
1月〜6月の半年で訪日者数1777万人を記録。このペースで行けば、2019年を大きく上回る3500万人に達しそうです。
月別の訪日者数と合わせて消費単価や都道府県別の宿泊者数も見ると、地域や事業にとってよりよいターゲット設定ができます。
別の記事で解説していますので、是非ご覧ください。
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