2024年9月18日、JNTO(日本政府観光局)は2024年8月の訪日外国人観光客数を発表しました。
その数は推計で293万人。5ヶ月続いた300万人超えは途絶えましたが、暑さのピークで例年訪日者数が大幅に減る8月としては異例の多さです。
コロナ前の2019年と比べても1.16倍の水準で、8月8日に発令された南海トラフ地震臨時情報や8月末の台風10号の影響もほぼなかったと言えるでしょう。
この記事では自治体や事業者の皆さまがインバウンド事業の造成やプロモーションに使えるよう、国・地域別に訪日者の動向を図解を用いてお伝えします。
2024年8月の国・地域別インバウンド客数
7月に引き続き、中国が1番多くの訪日者数を記録しました。先述の通り台風や南海トラフ臨時情報の影響はほぼなかったと言えるでしょう。
東アジアの概況(2024年8月)
中国からの訪日客が一番多いものの、それでもまだ2019年の7割程度。
台湾・香港は安定して伸び続けています。
韓国は2019年比で約2倍の水準ですが、これは2019年に国交悪化によって韓国からの訪日客が大幅に減った影響が大きいです。
東南アジアの概況(2024年8月)
この数ヶ月、シンガポール、フィリピン、ベトナムは大幅増、タイとマレーシアは減少という傾向が続いています。
8月はインドネシアが大幅に増えていることがポジティブ要素。
タイとマレーシアは景気がやや悪化していることに加え、中国がそれぞれの国からの渡航ビザを緩和し中国人気が高まっていることが背景として挙げられます。
北アメリカ・豪州の概況(2024年8月)
年初来、安定的に大きく成長している北米・豪州からの訪日市場。8月も継続して大きな伸びを見せています。
特にアメリカの伸びは引き続き凄まじい勢いです。米国に集中的にプロモーションをかけていく自治体や事業者も益々増えていきそうです。
欧州の概況(2024年8月)
こちらも年初来全体的に訪日者数が大きく増加している市場。
8月はイタリアが大きく伸び、なんと欧州市場のなかで一番多い訪日者数を記録しました。
フランス五輪の影響で訪日者数が減ることが予想されましたがその影響も限定的で、コロナ前と比べて多くの観光客が日本を訪問しています。
月別の推移を2019年と比較
最後に、2024年の訪日者数の月ごとの推移を2019年と比較してみましょう。
年間では2400万人を突破。このペースで行けば、2019年を大きく上回る3500万人に達しそうです。
月別の訪日者数と合わせて消費単価や都道府県別の宿泊者数も見ると、地域や事業にとってよりよいターゲット設定ができます。
別の記事で解説していますので、是非ご覧ください。
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