今後の日本の成長産業として注目される訪日インバウンド市場。
インバウンド集客に力を入れようとしている自治体や団体・事業者も益々増えています。
集客のためにまず必要なことは「相手を知ること」。
この記事では、英語に堪能な1億人の人口を有する「フィリピン」について基本的な情報から訪日集客のために知っておくべきことまで図を交えてわかりやすく解説します。
フィリピンの基本情報と訪日データ
フィリピンの人口は1億900万人。
東南アジアでインドネシアの次に人口の多い国です。
また、国民のほとんどが英語を話し、かつキリスト教信者であるという特徴があります。
フィリピンからの訪日インバウンド客の推移
他国同様、フィリピンからの訪日客もこの10年で大きく伸びています。2019年には年間訪日者61万人。
その後2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に減りましたが、2023年は単月で2019年の8割の水準まで訪日者数が回復しています。
フィリピン訪日インバウンド客の消費単価
フィリピン人が1回の訪日で使う金額は10.8万円と、訪日者全体の平均より低い水準です。
同国の経済成長に伴って消費単価は今後上がっていくことが期待できます。
フィリピンからの訪日潜在市場は700万人
2022年に日本政府観光局(JNTO)が発表した独自試算によると、フィリピンからの訪日客の潜在市場は700万人。
貧富の差が大きいため海外旅行ができるのは富裕層と収入の安定した会社員に限られますが、今後の経済成長に伴ってこの人数も増えていくことが期待されます。
フィリピン人の特徴と訪日集客のために知っておくべきこと
ここからは、フィリピン人観光客の集客をするために事業者や自治体の皆さまが知っておくべきことを解説します。
フィリピンは世界有数のSNS大国
フィリピンは世界有数のSNS大国として知られており、国民平均週に53時間もSNSを使うという調査結果もあります。
それを反映して、海外旅行の情報収集に使うオンライン媒体も上位はほとんどSNSが占めています。
フィリピンからの訪日旅行で出る不満
日本政府観光局は「訪日観光データガイドブック」の中でフィリピンからの訪日旅行で出る不満点をまとめています。
フィリピン人のほとんどは英語を理解しますが、英語表記がなく困ったという不満が挙げられてます。
また、フィリピン人の多くは家族を大切にし訪日旅行も家族で来ることが多い国民柄「コネクティングルーム」の需要があるなどの特徴があります。
フィリピンからの訪日集客のために知っておくべき10のコト
最後に、フィリピンからの訪日客を集客するために知っておくべき事柄を簡潔10個にまとめました。
以上、フィリピンからのインバウンド観光客を集客するための情報を解説しました。
インバウンド対策に使える補助金も紹介しているので、是非参考にしてみてください。
アフターコロナで急速な復活を見せる訪日インバウンド市場。政府としても成長産業として注力する方針が示されています。
この記事では、インバウンド対策に取り組む事業者や団体、自治体が令和6年(2024年)に使える補助金や支援事業[…]