今後日本の成長産業として注目される訪日インバウンド市場。
インバウンド集客に力を入れようとしている自治体や団体・事業者も益々増えています。
集客のためにまず必要なことは「相手を知ること」。
この記事では、消費単価が高く欧州で一番訪日客の多い「イギリス」について基本的な情報から訪日集客のために知っておくべきことまで図を交えてわかりやすく解説します。
英国(イギリス)の基本情報と訪日データ
イギリスの人口は6,700万人。「王室」や「紳士の国」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
人気の海外旅行先としては近場の観光立国スペイン、フランス、イタリアがトップ3。
アジアへの旅行先では中国とタイに次いで日本は3位となっています。
英国(イギリス)からの訪日インバウンド客の推移
イギリスからのインバウンド客は他の国と同様この10年で成長しており、特に2019年にその数が大きく伸びました。これはダイヤモンドプリンセスなどの大型クルーズ客船の日本入港や英国女優ジョアンナ・ラムレイ(Johanna Lumley)による訪日旅行の紹介番組の影響であると見られています。
その後2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に減りましたが、2023年は2019年の75%まで回復。そして2024年は前年比120%〜130%と、他国と同様に再度成長局面に入りました。
英国(イギリス)訪日インバウンド客の消費単価
イギリスは他の国からの訪日客に比べて消費単価が圧倒的に高く32.8万円となっています。
特に宿泊費と飲食費にお金をかける傾向があり、宿泊は都市の高級ホテルに泊まるケースが多いです。
英国(イギリス)からの訪日潜在市場は2,200万人
2024年1月に日本政府観光局(JNTO)が発表した独自試算によると、イギリスからの訪日客の潜在市場は2,400万人。
日本を訪れることに関心がありながらもまだ一回も訪日をしたことがない方が1,900万人も存在し、そうした方々に如何に日本をアピールできるかがこの市場攻略の鍵になります。
英国(イギリス)人の特徴と訪日集客のために知っておくべきこと
ここからは、イギリス人観光客の集客をするために事業者や自治体の皆さまが知っておくべきことを解説します。
英国(イギリス)人は口コミと権威性のある媒体どちらも参考にする
イギリス人が海外旅行をするときに参考にするオンライン媒体の1位はトリップアドバイザー。口コミを重視する傾向が見て取れます。
また、BBCやロンリープラネット、ナショナル・ジオグラフィックといった一方向の媒体もかなり参考にしていることが特徴と言えます。
また、オンライン媒体以外では意外にもテレビ番組の影響が大きいことがわかっています。
英国(イギリス)からの訪日旅行で出る不満
日本政府観光局は「訪日観光データガイドブック」の中でイギリスからの訪日旅行で出る不満点をまとめています。
ベジタリアンやグルテンフリー嗜好の方も増えており、そういった食事の嗜好に柔軟に対応できる飲食店が少ないことが不満として挙げられています。
また、サステナビリティやエシカルといった「持続性」「環境配慮」意識が特に高い国でもあり、過剰なプラスチック包装や飲料水の補給場がないといった不満も特徴的と言えます。
英国(イギリス)からの訪日集客のために知っておくべき10のコト
最後に、イギリスからの訪日客を集客するために知っておくべき事柄を簡潔10個にまとめました。
以上、イギリスからのインバウンド観光客を集客するための情報を解説しました。
インバウンド誘客の方法、海外プロモーションの仕方については以下の記事をご覧ください。
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また、インバウンド対策に使える補助金も紹介しているので、是非参考にしてみてください。
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