今後の日本の成長産業として注目される訪日インバウンド市場。
インバウンド集客に力を入れようとしている自治体や団体・事業者も益々増えています。
集客のためにまず必要なことは「相手を知ること」。
この記事では、情熱の国「スペイン」について基本的な情報から訪日集客のために知っておくべきことまで図を交えてわかりやすく解説します。
スペインの基本情報と訪日データ
スペインの人口は4,740万人。1人あたりGDPは29,465ドル。
2019年の年間海外旅行者は約1,940万人と、欧州先進国の中ではそれほど多くありません。
海外旅行も欧州域内で済ませることが多く、アジアや北米南米などの長距離旅行をするのは一部の方に限られています。
スペインからの訪日インバウンド客の推移
それでもスペインからのインバウンド客はこの10年で大きく成長しており、2019年には13万人となりました。
その後2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に減りましたが、2023年は2019年水準程度まで回復しています。
スペイン訪日インバウンド客の消費単価
2010年前後の経済危機以降スペイン人の「節約意識」が高まっていますが、訪日者の消費は例外のようです。
22.1万円と他の欧州諸国と比べても高い水準で、特に飲食にかける費用は欧州で1番高いです。
スペインからの訪日潜在市場は700万人
2022年に日本政府観光局(JNTO)が発表した独自試算によると、スペインからの訪日客の潜在市場は700万人。
長距離旅行がそもそも少ないですが、中国やタイへの旅行者数を見るとまだポテンシャルはありそうです。
スペイン人の特徴と訪日集客のために知っておくべきこと
ここからは、スペイン人観光客の集客をするために事業者や自治体の皆さまが知っておくべきことを解説します。
スペイン人は旅行情報サイトや政府観光局情報を参考にする
スペイン人は旅行前の情報収集でトリップアドバイザーをよく利用するようです。
2位のViajes National Geographic、7位のEl Viajero – El País、8位のViajes – El Mundoはいずれもスペインの旅行情報発信WEBサイトです。
イタリアも同様ですが、個々人の旅行ブログが上位に来ているのも注目すべき点。
また、意外にも「政府観光局」の情報を2割の人が参考にすると答えています。
スペインからの訪日旅行で出る不満
日本政府観光局は「訪日観光データガイドブック」の中でスペインからの訪日旅行で出る不満点をまとめています。
「朝食時間帯にゆっくり楽しめる店が少ない」「食品の市場が少なくてつまらない」「日本人はおとなしい人が多い」など、スペインの国民性を反映するような意見がでているのが興味深いです。
スペインからの訪日集客のために知っておくべき10のコト
最後に、スペインからの訪日客を集客するために知っておくべき事柄を簡潔10個にまとめました。
以上、スペインからのインバウンド観光客を集客するための情報を解説しました。
インバウンド対策に使える補助金も紹介しているので、是非参考にしてみてください。
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