今後日本の成長産業として注目される訪日インバウンド市場。
インバウンド集客に力を入れようとしている自治体や団体・事業者も益々増えています。
集客のためにまず必要なことは「相手を知ること」。
この記事では、コロナ以前に一番訪日客数の多かった「中国」について基本的な情報から訪日集客のために知っておくべきことまで図を交えてわかりやすく解説します。
中国の基本情報と訪日データ
中国の人口は14億1,200万人で、インドに次いで世界2位の人口を誇ります。
GDPは急速に成長しており、約18兆ドルと米国に次いでこちらも世界2位。
それに伴い海外旅行者も年々増えており、コロナ前の2019年は年間なんと1億5,000万人もの中国人が海外旅行をしたと言われています。
中国からの訪日インバウンド客の推移
中国からのインバウンド客はこの10年で急速に伸び、2019年には960万人に達しました。
その後2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に減り、2023年は渡航規制が続いた影響で2019年の25%まで落ち込みました。2024年は回復傾向ですが、それでも2019年の70%-80%程度で推移しています。
中国訪日インバウンド客の消費単価
2015年頃に話題になった「爆買い」は最近落ち着きましたが、それでも中国人が1回の訪日で使う買い物代は12万円と他国平均の2倍以上。
買い物代を大きな理由として、消費単価はトップクラスの32万円です。
中国からの訪日潜在市場は7,600万人
2024年1月に日本政府観光局(JNTO)が発表した独自試算によると、中国からの訪日客の潜在市場は7,600万人。
この内まだ訪日経験のない中国人が4,600万人以上いるので、ポストコロナで渡航制限が緩和されればまだまだ訪日客が伸びる可能性は大きそうです。
中国人の特徴と訪日集客のために知っておくべきこと
ここからは、中国人観光客の集客をするために事業者や自治体の皆さまが知っておくべきことを解説します。
中国人の情報収集は独自のWEBサイト・SNS
中国人が海外旅行をするときに参考にするオンライン媒体の1位は「Trip.com」。
元々Ctripという名前の中国発祥オンライン旅行会社で、世界でも最大級の利用がされているサイトです。
2位のTikTokも中国発祥のショート動画SNSで、いまや世界で広く使われています。
3位以下はほとんど中国のみで使われているSNSやWEBサイト。中国人訪日客の集客をするためにはこういった独自のSNS・WEBサイトの利用が必須ということがわかります。
中国からの訪日旅行で出る不満
日本政府観光局は「訪日観光データガイドブック」の中で中国からの訪日旅行で出る不満点をまとめています。
英語話者も増えていますが、それでもまだ中国人の多くは主に中国語しか使えないため中国語表記や中国語対応は必要でしょう。
なお、中国人が使う表記は「簡体字」。香港や台湾で使われる「繁体字」とは大きく異なるので留意が必要です。
中国からの訪日集客のために知っておくべき10のコト
最後に、中国からの訪日客を集客するために知っておくべき事柄を簡潔10個にまとめました。
以上、中国からのインバウンド観光客を集客するための情報を解説しました。
インバウンド誘客の方法、海外プロモーションの仕方については以下の記事をご覧ください。
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また、インバウンド対策に使える補助金も紹介しているので、是非参考にしてみてください。
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