2023年7月の訪日外国人数は232万人。上位19ヶ国中11ヶ国が2019年同月超え

JNTO(日本政府観光局)が2023年8月17日に発表した情報によると、2023年7月の訪日外国人数は232万人を記録。

2023年に入って月を追うごとに回復基調は明確になっており、コロナ前2019年同月比は78%となりました。

訪日者数の多い上位19ヶ国の内、すでに11カ国でコロナ前の2019年同月の訪日者数を上回っています。

2023年7月の国・地域別インバウンド客数

国・地域別では韓国からの訪日客が最も多く、62万8000人を記録しました。次いで台湾が42万3000人、中国が31万3000人、米国が20万人と続きます。

8月10日に中国からの団体客の訪日も解禁されたため、8月以降はさらに訪日者が増えると予想されます。

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東アジアの概況(2023年7月)

東アジアの訪日者動向では大きなニュースが2つあります。

1つ目は、コロナ後初めて韓国が2019年の同月比を上回ったこと(香港もほぼ同水準まで回復)。韓国は2019年7月に対日不買運動が活発化したことで当時訪日者数も落ち込んだ背景がありますが、それでも順調に回復していることは間違いありません。

2つ目は、中国からの団体客訪日が解禁されたことです。

中国からの団体客訪日解禁は8月10日からなのでまだ7月の実績には関係ありませんが、今後の大きな訪日者の伸びが期待できます。

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東南アジアの概況(2023年7月)

シンガポール、フィリピン、ベトナムは前月に既に2019年の同月を上回っていましたが、7月はインドネシアも2019年水準を上回る結果となりました。

回復が遅れていたインドも100%に近い数字まで戻してきています。潜在訪日者数が多い市場であり、今後も引き続き注目です。

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北アメリカ・豪州の概況(2023年7月)

米国は3ヶ月連続で2019年の同月比130%となりました。

豪州・カナダも母数はまだ少ないながら2019年の水準を上回っています。

いずれも消費単価の高い市場のため、訪日者数以上の経済インパクトがあります。

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欧州の概況(2023年7月)

他のエリアと比べると回復基調が遅かった欧州。

7月はドイツとイタリアで2019年同月を超える訪日者数となりました。

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月別の推移を2019年と比較

最後に、2023年の訪日者数の月ごとの推移を2019年と比較してみましょう。

国ごとにばらつきはありますが、全体で見ると2019年同月の78%まで戻ってきました。

引き続き、月を追うごとに2019年の水準に近づいてきています。

中国の団体旅行解禁により8月以降はさらに回復することが見込まれます。

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以上、訪日インバウンド客の直近の状況を実データでお伝えしました。

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